現代尾道用語の基礎知識 尾道語講座 じゃけぇ尾道
尾道語たぁどぉゆぅこときゃぁね。広島弁じゃろぉかの。 いんやぁ、広島弁ゆぅんたぁちがわぁ へぇなら尾道弁じゃろぉが。なにゅぅゆぅゆぅこともなぁ。 わしが尾道語ゆぅたら尾道語よのぉ。 しゃぁしゃぁてょいりょぉりますけぇ、気にしぃしぃおってつきゃぁしゃぁの。 |
【あ】
あおたん>青あざ
あぎゃぁな>あのような
あぐ>飽きる
あすこ>あそこ
あずる>苦労する・てこずる・焦る
あたまぁつんで>散髪して
あっけぇ>あそこへ
あてる>(パーマを)かける
あねさん>若い女
ありゃんす>あります
あらかた>大方、だいたい
あらびる>荒れた振る舞いをする、暴れる
あらましぃ>荒々しい
あんやん>若い男
あんよ>歩行(幼児語)
【い】
いぃぃい>あーぁ(感嘆)
いがむ>歪む
いがる>不快に叫ぶ
いきしな>行く道すがら
いぎすどうふ>海藻イギスCeramium kondoiを澱粉類と共に炊いて冷やし固めたもの/老いて初めてその旨さが分かるらしい郷土料理/死ぬまで分からないことも多い
いけん>だめ
いけれん>行かれない
いごいご>せかせかと落ち着きない様
いごく>動く
いこる(炭)>真っ赤に燃焼する
いたしい>難しい
いちぎゃぁ>強情な
いついき>いつも
いってかえり>いってらっしゃい
いなげな>変な・妙な
いなす>飲み込む・帰らせる
いにこむ>食い込む
いぬる>(去るという意味での)帰る・入る・通る
いびしい>奇妙な、気味が悪い
いらう>触る
【う】
うがす>剥ぎ取る
うしぃ>薄い
うずく>ズキンズキン痛む
うそんうそん>そわそわと落ち着きない様[いごいご]
うたう>(機械などが)壊れる
うちゃん>私(女)
うったか>我が家
うどばれる>浮腫む
うべる>水を足す
うみゃぁしこ>具合よく
うんま>食べ物(幼児語)
【え】
ええがに>いい具合に
ええもん>いいもの
えかりゃん>よろしい
えずく>吐き気がする
えぞかす>からかう
えっと>沢山
えっとのこてゃぁなぁ>たいした事ではない
えらい>疲れる・大変な
えらっそうな>大きな態度・尊大な
【お】
おいい>多い
おぉじょぉする>苦心する・手間がかかる
おごうさん>奥様
おこのみ>お好み焼き(昔、栄養の乏しい頃「子供らにちぃとでも栄養を」とクロダの婆ちゃんが始めたらしい)
おせらしぃ>大人っぽい
おっさん>お坊さま
おって>いらっしゃる
おっどりゃぁ>威嚇の言葉(注意!不用意な使用は怪我のもと)
おっどりゃぁすっどりゃぁいぅ>喧嘩口調でわめく
おっとろしい>恐ろしい
おっぱ>おんぶ(幼児語)
おどくさぁ>態度が横柄な
おどれ>己
おぶる>背負う
おらぶ>叫ぶ
おる>居る
【か】
かえこと>物々交換
かえりしな>帰る道すがら
かぐ>もちあげる
がせつ>茹でたホウレンソウと焼きアナゴを和えた郷土料理
カタがわりぃ>格好の悪い
かち>=ぶち(男)
かづく>被る(帽子を〜)
がっそー>ぼさぼさ頭
かって>借りて
かなぐる>(爪で)引っ掻く
かばちぅたれる>屁理屈を言う・盾突く
かぶる>大きく噛みつく
がやぁかく>てこずる・手間取る
かやす>ひっくり反す
かる>借りる
かわりばんこ>交代交替で
がんぎ>波止場の石段
がんつう>カニ
がんぼ>悪がき
【き】
ギザミ>べら(魚)
きたむさい(きちゃむさい)>醜く汚い
きっぽ>傷跡
ぎょうさん>たくさん
ぎり>旋毛
【く】
くたびれる>疲れる
ぐつ>調子
ぐつがわりぃ>面目ない
くっく>靴(幼児語)
くど>かまど
【け】
けぇ>来い(けけぇけぇ=ここへ来い)
〜(せん)けぇ>〜したらいかが
〜(じゃ)けぇ>〜(だ)から
ケーキ>アイスキャンデー(古語)
けったくそのわりぃ>気分が損なわれる
げっとう>末等
けぼ>潔癖症
けん>さしみのつま
げんじ>クワガタムシ(総称)
ゲンチョウ>舌平目(魚)
【こ】
こいで>小さく割って(煎餅を〜食べる)
ごうぉいる>扱いの難しい
こえる>太る
こぉて>買って
こがぁに>このように
こかす>倒す
〜こくったり>〜したり
こけぇ>ここへ(こけぇけぇ)
こける>転ぶ、倒れる
こげる>(茶碗縁などが)欠ける[こぐ]
こぎゃぁな>このような
こさえる>作る
こさげる>削るようにとる
こしぃ>ずるい
こそばいぃ>くすぐったい
ごちぃ>分厚い
こみゃぁ>小さい
【さ】
さかし>逆さ
さくい>もろい
さげる>提げる
さし>定規
さでくりかえる>スッテンコロリンとひっくり返る
さでくる>滑る
さばく>散らかす
さばる>捉まる
さら>新品
【し】
〜しぃしぃ>しながら
しーしー>シッコ(幼児語)
しご>作業
じいやん>老いた男
じぇんじぇん>銭(幼児語)
じじげん>ミヤマクワガタ〔Lucanus maculifemoratus〕
じっこ>十個
〜しな>〜する際(行きしな,寝しな)
じなくそ>屁理屈・でたらめ
しぬる>死ぬ
しばい>渋くて格好よい
しびい>ケチくさい
しまつぅする>節約する
しゃくる>ヒステリックにものを言う・急に引っ張る
しゃんす(しゃんしょう)>します(しましょう)
〜じゃろ>〜でしょ・〜だろ(≠広告審査機構)
じゅんぐり>順を追って
じゅんならん>意地が悪い
しょぉじ>路地
しょうもない>くだらない
しわい>強情な・しつこい
じんじょ>正座
【す】
すいぃ>酸っぱい
すいぎゅう>ノコギリクワガタ〔Prosopocoilus inclinatus〕
すえる>食べ物が腐る
すか>はずれ(クジ引き)
すぐい>まっすぐな
すける=のすける
すだる>じりじりと下がる・いつの間にか居なくなる
すなずり>鶏砂肝 お好み焼きの具として好まれる
すばぶる>吸い付いて貪る
すばれる>水分が飛び萎む(果物など)
【せ】
せつい>度を越して満腹
ぜっぴ>絶対・必ず
せど(背戸)>勝手口
せな>背中
〜せにゃぁ>〜しなければ
せびらかす>ひけらかす
せらう>妬む・やきもちをやく
せん>しない
【そ】
そ>それ
そしゃぁ>所作(〜のえぇ女)
そぎゃぁに>そのように
そばり>とげ
【た】
たいぎぃ>倦怠感がある・億劫な
たいたい>魚(幼児語)
たう>(手が)とどく・長さが足りる⇔たわん
たぐる>咳き込む
たちまち>とりあえず・今のところは
たちっぽ>タデ科の多年生植物。植物界被子植物門双子葉植物綱タデ目タデ科ソバカズラ属イタドリ;Plantae Magnoliophyta Magnoliopsida Polygonales Polygonaceae Fallopia F.japonica
たびのひと>遠方からの人
だんない>心配ない
たんび>頻繁に
だんべ>雁木と漁船との短い距離を渡すための筏(いかだ)
【ち】
ちいと>少し
チヌ>黒鯛
ちびる>磨り減る
〜ちゃった>〜された(敬)
チャック>ファスナー(「巾着」が語源。尾道対岸の向島にあった会社「日本開閉器」が命名―1927年)
ちゃり>もみあげ
ちゃんがら>ぼろ・粗悪なもの
ちゃんこ>座る(幼児語)
ちょぉしぃ>お調子者
ちんごま>ベーゴマ
【つ】
つーっ>口から出す(幼児語)(〜しなさい)
つかぁしゃぁ>ください
つかえる>混み合う
つきゃぁ>くれ
つばえる>騒がしく戯れる
つむ>閉まる
つんどる>閉まっている
【て】
てご>加勢・手伝い
でこさん>お人形さん
〜でさぁ>〜です
てしょう>手塩皿(小ぶりな皿)
でぶちん>額
てべしゃぁげる>殴り潰す
てべす>叩く・揃える(平均する)
でべら>デベラカレイ(の干物)和名タマガンゾウ
でゃぁこぼー>僕ちゃん・男の子「太公望」から(吉和地区)
デンボラ>蝦蛄(シャコ)
【と】
〜ど>〜だよ
といい>遠い
とうとうかか>冬頭夏下(父母のことではない)炭火熾しのコツ、冬は火種を上に、夏は火種を上に
とぉがき>いちじく(尾道あたりの特産 蓬莱柿ほうらいし)
どぉにゃぁ>どうよ
どぉもん>横道者
とぎった>尖がった(鉛筆をとぎらす=鉛筆を削って尖らせる)
どしゃげる>衝突する
とどる>沈殿する
どびんぐち>(土瓶口を挿む)、会話の途中に割って入って意見すること
どべ(ドゲ)>末等
とらげる>しまう・収納する
【な】
なおす>収める
ながしゅう>長い間
【に】
にがる>鈍い痛み
【ぬ】
ぬかす>言う(コク)
ぬきぃ>温い
【ね】
ねき>傍
ねぶる>舐る・なめる
ねんごぅゆう>御託を並べる
【の】
のぉ>ねぇ
のぉくり>ぼんやりした奴・ホシザメ(小型・柔和で襲わない)
のぉなる>なくなる
のく>退く
のすける>のせる
のふうど(な)>生意気(な)・横道な
のる>顎を上に向けて反る
のる(傘に)>入る
【は】
はぁ>もう・すでに
〜ばぁ>〜ばかり
ばぁやん>老いた女
はぐる>めくる
はさぐ>挟む
はさみ>ノコギリクワガタ〔Prosopocoilus inclinatus〕
はしる>ヒリヒリする はせる>挿む はなばんだら>鼻腔より溢れ出る不透明な粘液
はぶ>歯茎
はぶてる>ふくれる(気持ち)
腹が太い>満腹
【ひ】
びぃびぃ>グミの実
ひこずる>引きずる
びしゃこ>ずぶ濡れ
びす>頭部傷痕による禿
ひつこい>しつこい
びっこぉ>嬢ちゃん・女の子(吉和地区)
ひやい>冷たい
〜(しな)ひゃー>〜(しな)さい
【ふ】
ぶーぶー>水(幼児語)
ぶーぶー>車(幼児語)
ふうのわりぃ>かっこ悪い
ぶさぐる>腕力で懲らしめる
ぶしゃぁくな>不細工な
ぶち>大変
ぶと>ブユ
ぶに>〜の分、分相応の分
【へ】
へぇで>それで
へこきむし>カメムシ
べた>ヒラタクワガタ〔Dorcus titanus pilifer〕
べべ>服(幼児語)
べべちゃんこ>正座(幼児語)
へり>端、縁
へんか>口答え
【ほ】
ほぃで>それから
ほいと>乞食
ぼぅち>よそ様(幼児語)
ほぉ>そう
ほかす>捨てる
ほがる>充分
ほごのてゃぁてゃぁどてかばち>大きな口ばかりたたく奴(ホゴという魚は口ばかりが大きい)
ほせぇ>細い
ほぜる>掘る
ぼちゃ>風呂(幼児語)
ほぼろをうる>(嫁が)実家に逃げ帰る
ぼれぇ>すげぇ
ほろせ>虫刺され
ぽんすぅ>まぬけ
【ま】
〜まぁ>(予測)〜でしょう(せまぁ=しないでしょう/食べまぁ=食べないでしょう)
マケンコ>マケン石鹸製クレンザー・蓋と底が金属の紙筒容器入りで蓋面のシールを剥すと振出し用の穴(現在は缶入り)
まぜる>仲間に入れる
まどう>弁償する
まねしぃ>人の真似ばかりする奴
まひげ>眉毛
まんまんちゃん あ〜ん>仏様に手を合わせるときにいう(幼)
【み】
みてる>なくなる
みやしぃ>容易な
【む】
【め】
めーっ>叱るときの言葉(幼児語)
めぐ>壊す,崩す
めげる>こわれる
めぼ>麦粒腫(ものもらい)
【も】
もぉり>周辺
もぉんする>お尻を突き出す格好をする(幼児語)
モツ>鶏の砂肝(お好み焼きの具)
もぶす>まぶす
もぶれる>まとわりつく
ももける>毛羽立つ・毛玉ができる
【や】
やぁんぴ>止めにする
やぃとぉすぇちゃる>懲らしめてやる
やおい>柔らかい
やぎろしい>鬱陶しい
〜やこ>〜なんて
やす>遣る(あっちぃやしといて=あちらへ遣っておいて)
やっちもにゃぁ>くだらない(事)
やねこい>しつこい・複雑な
〜ゃぁへん>〜ない(たびゃぁへん=食べない)
やらしい>嫌らしい・不愉快な
【ゆ】
ゆう>言う
ゆんべ>昨晩
【よ】
よぃよ>まったく
よぅよぅ>やっと
よぉよぉ>念入りに
よぉけ>たくさん
〜ょぉる>現在進行形 eg 食びょぉる、寝(に)ょぉる
よざるひき>夜更かしばかりする人(よとうむし)
よしてぇ>仲間にいれてよ
よったり>四人
よとうむし>夜になったらゴソゴソ活動する人(食害性害虫ヨトウムシ=夜盗虫から)
よばれる>ご馳走になる
よぼう>伝って垂れる
【ら】
【り】
〜りゃん>〜じゃん(女)
【る】
【れ】
【ろ】
【わ】
わい>俺
わいんの>俺の
わや>滅茶苦茶
【を】
【ん】
〜ん>〜ない
〜んこぅに>〜しないままで
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