夕暮れのズルタニ > 幸福のキップ舞う:第十節

超倍速カメラの世界

幸福のキップ舞う:第十節



ハリーアップ光線にたまらず、がけっぷち気分で
クジを引き上げたマコト君。

勝敗はいかに!
さっきまで楽勝だと思っていたマコト自身も
さすがに緊張でへろへろになっているではないか。

それはそうだ、この20円で今日の物資調達は終わる。
さっきの三振バーの汚名返上のチャンス。
さらにの周囲の子供達の手前、負けるわけにはいかない
人生のかかった幸福のキップを手にしたのだ。
精神的な疲労は同情するものがある、、と思った読者も
少なくないだろう。

その時である!
「はい、貸し」
おばちゃんは、未開封の幸福のキップを
マコト君の手元から奪い取っていた。

見えただろうか?!
もういちど倍速カメラで確認してみよう。
15フレーム目まではたしかに
マコト君の手に握られていた幸福のキップが
16フレーム目にはすでに
おばちゃんの手に移動している。

ざっと1フレーム0.01秒だ。何度リプレイしても
瞬時におばちゃんの手に奪い取られている事実だけが
確認できるだけだ。これを回避できる子供は、、いや
人間はこの世界には存在しえないだろう。

「あっ」
いったいズルタニに何がおきたのか。
急転直下の展開は次回へなだれこむ。

icon
バックリンク(0) 参照(2617)