夕暮れのズルタニ > 小学校の終わりに:号外

さよなら父性のありか

小学校の終わりに:号外



2000年2月筒湯小学校が閉校になりました。
今後筒湯小の子供達は近隣の久保小に通います。

「なに?その小学校って」って
思われる読者の方もいると思います。
尾道の市街地にある尾道水道のみえる
2つの小学校のうちの1つです。

僕は、ぼくらの心にありつづける駄菓子屋の
母性というかフトコロの暖かさって何だったのか
整理したくて「ズルタニ」を書いてみようと思いました。

育ての親とも言える駄菓子屋が去った・・・
いいえ、今にもあちこちで去って行く悲しみにも似た
いいしれない想いがつのる今だから。

尾道の小学校が一つその灯火を消してしまった今
今度はそこに父性を感じています。
理屈や理想や建て前を僕達に教えてくれた小学校は
少子化と過疎の流れのなかで、ひとつまたひとつ消えてゆきます。

駄菓子屋が、単に駄菓子の販売所ではなかったように
小学校もまた、単に教育の場ではなかったと思いませんか。
統合されて教育の場は確かに存続してゆきます。

ただ、いいたかったのは
立たされ、正座させられ、ビンタされ、バケツを持たされ、
授業がはじまっても残った給食をたべさせられ、叱ってくれた
父性のありかがなくなってゆく瞬間におもいがけず出くわし、
なすすべもなく見送るせつなさを
皆さんと受け止めたいと思います。

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